【海外】JPU Recordsの責任者:トム・スミスがBABYMETALについて語ってる






【関連記事】海外から見た日本のアイドル(前編) ~フランス、タイ、イギリス、海の向こうのファンに聞いた「私がアイドルに魅了された理由」https://t.co/tWG2MM6pwy

— 音楽ナタリー (@natalie_mu) June 11, 2022

「BABYMETALはメタル文化に永遠に刻まれる足跡を残した」
イギリスにある邦楽アーティスト専門のレコード会社・JPU Records。その主宰者兼ディレクターを務めているのがトム・スミスさんだ。 同社は日本のバンドが海外で活動する支援をしていて、これまでBAND-MAIDやLOVEBITES、最近だとNEMOPHILAを海外のメディアや音楽ファンに紹介してきた。

「BUCK-TICK、SCANDAL、MAN WITH A MISSIONなどジャンル的にはロックやメタルといったリスナーに訴求しやすいアーティストの作品を手がけることが多いのですが、その一方で虹のコンキスタドール、LADYBABY、PassCodeといったアイドル作品もリリースしてきました。JPU Recordsの特徴として、商品に英訳の歌詞や日本語のローマ字読みを掲載しています。ファンがシンガロングしたり、音楽を通して日本語を学んだり、その曲が伝えようとしているメッセージを理解したりすることができるようにするためです」
そもそもイギリス国内では、どんなファン層が日本のアイドルを聴いているのだろうか? 日本発のポップカルチャーといえば、真っ先に挙げられるのがアニメ。両者に相似点はあるような気もするが……。

「確かに一部のアイドル楽曲はアニメファンによって見出された部分もあると思います。 例えば『ラブライブ!』は海外でアイドル音楽を聴いているファンに大きな影響を与えましたし。でも私が見たところ、アニメとアイドルがクロスオーバーするケースはそれほど多くない。むしろソーシャルメディアやインフルエンサーたちの影響のほうが大きいように感じています。今はアイドルにハマった人たちも簡単に仲間を見つけ、一緒に盛り上がれるようになっていますから」

スミスさんによると、日本のアイドルを好むファンの総数は明らかに増加傾向にあるという。世界各地で開催されているポップカルチャー関連のイベント・コミコンの会場でも以前はhideやYOSHIKIのコスプレをする人が多かったが、最近は「ラブライブ!」やBABYMETAL関連のコスプレが目立つ。BABYMETALの圧倒的なオリジナリティはヨーロッパ人に大きなインパクトを与えるとともに、広い層に受け入れられるだけのポピュラリティを獲得した。

「何しろイギリスはメタルの発祥地ですからね。私たちはメタルに誇りを持っているんです。BABYMETAL、神バンド、キツネ様は大変な才能を持っているし、メタルカルチャーをリスペクトしていることがよく伝わってきます。イギリス人はそのルーツを理解しているので、BABYMETALの音楽を素直に受け入れることができるんです。

あくまでも個人的な考えなのですが、メタルが再び流行るためには“何か”が必要だった。BABYMETALの存在が、シーンにいい流れを作ってくれたことは確かでしょう。その一方でBABYMETALが海外のアーティストにどれくらい影響を与えているのかも気になります。というのも、例えばPoppyやBring Me the Horizonの楽曲を聴いていると『この曲を制作しているとき、BABYMETALを聴いていたんじゃないかな?』と考えてしまうことがあるからです。BABYMETALは間違いなくメタル文化に永遠に刻まれる足跡を残しました」
初音ミクの影響力も無視できない。「HATSUNE MIKU EXPO」と呼ばれる世界ツアーが大々的に開催されていることもあり、海外におけるライブ動員数はBABYMETALに次ぐレベルだと見られている。また、LADYBABYも口コミベースで一気に人気が拡散された印象があるとスミスさんは語る。

「ただ、アイドル音楽を海外で売るのはすごく難しいんです。日本のマネージメントやレコード会社は、アイドルの音楽をチェキやサインといったグッズと一緒に売っていますよね。だから海外のアイドルオタクも、日本から直接購入することで特別なアイテムやグッズを手に入れているのが現状なんですよ。

我々JPUとしては、アイドルグループの作品をリリースする際、ディープなアイドルファンの枠を超えてクロスオーバーできるものを探します。例えばBABYMETALやLADYBABYは他ジャンルのファンにもクロスオーバーできるでしょう。虹のコンキスタドールはBABYMETALやLADYBABYほど簡単にはいかないでしょうが、彼女たちが持つエネルギーや楽曲の一部は、より広い層にアピールすることができると考えています。彼女たちの『†ノーライフベイビー・オブ・ジ・エンド†』は天才的な楽曲ですね」
立場上、さまざまなアーティストと接する機会が多いスミスさんだが、アイドルの“舞台裏”を見たことで大きな感銘を受けたこともあるという。それは、でんぱ組.incのライブ会場での出来事だった。

「私の純朴な“西洋人脳”では、アイドルは演技する職業。ライブが終われば彼女たちも普通の一般人に戻るという認識でいました。だけど、でんぱ組.incは違ったんです。オフステージでもメンバー全員から驚くようなパワーを感じたんですよ。舞台裏での彼女たちの姿はステージとまったく同じ。中でも成瀬瑛美さんは私がこれまで出会った中でもっとも楽しい人物でした。妄想キャリブレーションもそうでしたね。ディアステージが特殊なのか、アイドルの一般的な風潮なのか……」

日本のイベント関係者とも交流を深めるようになったスミスさんは、多くのアイドルのステージを目にするようになった。バラエティに富んだ音楽性やコンセプトに驚くとともに、オーディエンスの姿も印象に残ったと振り返る。心の底から楽しみつつ音楽に触れている様子は、他ジャンルには見られない熱気が感じられた。そんなスミスさんが考える「日本のアイドルならではの特徴」は、どんなところにあるのか?

「まずアレンジやメロディは、私たちが“ポップミュージック”として捉えているものと比べて相当カオスな印象があります。それに現実世界と切り離されているところも大きな特徴だと思う。アイドルの音楽に触れているときは、日常生活や社会の問題をすべて忘れることができる。内に秘めている感情を表に出すことを後押ししてくれる。スピリットの部分が私たち西洋の文化とは決定的に違うんでしょうね。日本のアイドルは、とにかく明るくて激しいので」

スミスさんは日本のアーティストと契約するにあたって「ヨーロッパの人に受け入れられやすいか?」という点を判断基準にしている。ひょっとしたら我々が当たり前に感じていて見過ごしている日本のアイドルの魅力もあるのかもしれない。

名無し
>心の底から楽しみつつ音楽に触れている様子は、他ジャンルには見られない熱気が感じられた。

これが『愛の手』という文化の部分だと思います。これはBABYMETALがアイドルのパフォーマンスから取り入れたものの一つで、メタルの中ではかなりユニークなものです。BabyBeardや初期のLadyBabyも数少ないのではないでしょうか。


名無し
2009年3月に行われた可憐ガールズのラストライブのコバの感想

>それで現場で初めてライヴを観たら、非常に熱量が高かった。アーティストとお客さんの盛り上がり方、一体感がすごかった。もともと僕はバンド系のアーティストに携わってきたんですけど、ライヴの雰囲気も含めてバンド的というか、メタル的な熱量が感じられて。そこから、これをうまく組み合わせられないか考えるようになりました。

アイドルという文化には、普通のポップミュージックシーンと比較して、共通する部分とユニークな部分があるのかもしれませんね。


名無し
間違いなくそうだ。

フレディ・リム(Chthonic)とマーティ・フリードマン(元Megadeth)のインタビュー/ディスカッションのビデオがありました。

2:57から

メタルバンドと日本のアイドルの観客とのやり取りを比較した。そして、マーティが日本のアイドルグループの音楽を扱った作品について議論しました。特に、彼が「メタル化」(メタルの再アレンジやカバーをすること)した音楽についてです。

また、コバさんは観客がいつ何をするかということにかけては目利きであることも忘れてはならない。夏の間、都会の繁華街にあるテラスやバーで、ビールを飲みながら一日中人間観察をしている人がいるかもしれない。

コバはそうではなく、観客を観察しに行くのが好きなのだ。
米・ロラパルーザにて

ロラパルーザはシカゴの代々木公園みたいなところで行われるんです。そこにX JAPANが出演するというので…。文字通り、”見に行くしかない!”と思いました(笑)。(X JAPANがソロではなく、Green DayやLady Gagaと同じステージに立つというのが、とても不思議でしたね!(笑)。すごく面白そうでした。お客さんの反応はどうなんだろうと思いながら行きました。そして、彼らの登場は昼の部の死闘だった! サマーソニックのマリンステージに相当する一番大きなステージに登場した。最初は一番後ろにいたんですけど、最後には2列目まで這い上がってきました(笑)。

Q:2列目!?(コバ:最初の数歩は「どうなんだろう」と思っていたんですが、気がついたらお客さんが…日本人もいれば、アメリカ人やヨーロッパ人、それもX JAPANのコスプレをした人がたくさんいたんです。その中には、Hideのマスコットを持ったファンもいて、彼らと話をすることができた。演奏中も場内を行ったり来たりして、リアクションを見る。そして、最後の曲は「X」。そういえば、私のすぐ隣にはドレッドヘアのヒッピーの男性が…。ロラパルーザは、普段はメタルがフィーチャーされていないんですよ(笑)。その年のフェスでは、サウンドガーデンが “メタルとそれ以外の境界線にいる “としてリバイバルアクトをやっていたんです。でも、サウンドガーデンは、(X JAPANのような)延々とツインバスが鳴り響くようなメタルはやらないんですよ。とにかく、このツインバスはヒッピーには新鮮に映ったのだろう。ついにXジャンプまでやっちゃったし(笑)。アイネ」の振り付けと同じで、最前列のコアなファンから順にジャンプしていくんです。

Q:その後、ジャンプが後ろにも伝染して(笑)。Koba : そうです。みんな楽しんで乗ってくれました。それを見ていて、「X JAPANは言葉の壁を越える!」と思いました。そして、日本文化のアイコンとして、X JAPANはすごいと思いました。もっと言うと、「これは…メタルはどこかに行けるかもしれない」という自信もつきました。

Q : いつか飯ごうのブレイクダウンで4~5万人規模のメガ・ベンディング・ダウンが見られると良いですね(笑)。Koba : もっと言うと、あの人たちみんな、振り付けがわからないんですよ(笑)。

以前は、コバメタルがBABYMETALのライヴのたびにサウンドボードにカメラを設置し、録音していた。

これは、BABYMETALが何をするかということだけでなく、観客がそれにどう反応するか、そして「彼女たち」を見せることで、より良いパフォーマンスをするだけでなく、より観客を興奮させるためだといつも思っている。

引用元:https://www.reddit.com/r/BABYMETAL/comments/v7jkoj/in_the_natalie_article_japanese_idols_from_abroad/

 

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