【海外】Consequence of Sound： 2025年のメタル＆ハードロックアルバムベスト30にBABYMETAL

「BABYMETALはアルバムをリリースするたびにメタルの限界を押し広げ、進化を続けています。」

前にも言ったように、厳しい時代には厳しい音楽が必要です。

2025年、多くの人がその変化に気づきました。Deafheavenは、力強いタイトルのアルバム『Lonely People with Power』で、より荒涼としたブラックメタルサウンドに立ち返り、メタル、パンク、ハードコアといったジャンルにおける妥協のない芸術的表現の波を先導しました。あらゆるサブジャンルのアーティストが、内的・外的を問わず、混沌を乗り越える手段として表現を用いた年でした。

デトロイトのコレクティブ、The Armedは、ハードコアとノイズジャズを融合させた猛攻となる「THE FUTURE IS HERE AND EVERYTHING NEEDS TO BE DESTROYED」で、エレクトロニック・インダストリアル・アーティストのHEALTHはニヒリスティックな「CONFLICT DLC」で、政治的なスタンスを表明したアーティストも数多くいます。大文字の使用を強調した点に注目してください。これは今年も繰り返されたトレンドです。

ポスト・ハードコア・バンドのLa Disputeは、自動運転テスラの死亡事故を題材にした『No One Was Driving the Car』で、人間の状態と主体性の喪失を見つめた（2025年なのに、なんて不気味なことだろう）。そのほか、オルタナティブ・メタル・ラップ・グループHo99o9は、慎重ながらも楽観的な『Tomorrow We Escape』でこれまでで最も成熟した作品を発表。SUMACとMoor Motherはタッグを組んで『The Film』を制作した。この2枚のLPは、社会政治的、文化的な不協和の蔓延に対するより個人的な考察を提示している。一方、ハードコアのヒーロー、Turnstileは、2021年の『GLOW ON』の期待に応える、待望の続編『NEVER ENOUGH』をリリースした。

現実逃避が人生の苦悩からの休息をもたらすメタルの世界では、私たちは主に2025年の現実に郷愁を抱き、先駆者であるブラック・サバスが別れを告げ、偉大なオジー・オズボーンがこの世を去ったジャンルの歴史を振り返っていました。こうして、スピリットボックス、BABYMETAL、Jinjerなどの新世代が台頭し、プログレ、オルタナティブ/ポップ・スタイル、そして技術的な極限が融合したモダン・メタルの不定形な世界に手を染めました。オルタナティブ・メタルの重鎮であるデフトーンズは、彼らのカタログにまたしても素晴らしい作品となったプライベート・ミュージックで参加し、他のアーティストは従来のサウンドの限界とジャンル全体の限界を試しました（例：Ghost、Sleep Token）。そして、メタルの系譜とその多くの触手は続いていきました。

このリストの以下の 30 枚のアルバムがこの時代と場所に縛られているとすれば、それは、現時点でそれらが不可欠であり、本当の意味で2025 年のベストであるからです。

日本のポップメタル界のセンセーション、BABYMETALは最新アルバム『 METAL FORTH』でゲストミュージシャンを大起用し、刺激的な楽曲の数々を生み出した。全10曲中7曲にPoppy、Slaughter to Prevail、Bloodywood、Spiritbox、Tom Morelloといった錚々たる面々がゲスト参加している。中でも注目すべきは、リードシンガーのSu-METALのポップなボーカルとPoppyの激しいシャウトが鮮烈なコントラストをなす「from me to u」や、Bloodywoodをフィーチャーした「Kon! Kon!」で、インド独特のバイブスを激しいトラックに持ち込んだ。アルバムをリリースするごとにメタルの限界を押し広げるBABYMETALの進化は止まらない。— S. Kaufman

https://consequence.net/list/best-metal-hard-rock-albums-2025/babymetal-metal-forth/